またあした。

私の大好きな場所


私が生まれた場所


ずっと育ってきた場所













空気は汚いけど



何気なく、緑は多いんだよ





どこよりも大好きな



東京






















そこにいる

大好きな人










どんなに


「いらない」


と言われたって







こっち向いてくれなくたって







どんなに憎もうとしても


嫌いにすらなれなかった



大好きな人











ずっと


ずっと



振り向いてくれるの


待ってたんだよ











また

抱きしめてもらえるの





待ってたんだよ




















少しだけ



大人になった私に



やっと振り向いてくれて









誰よりも

気にかけてくれてるね



















うれしすぎて




素直にうれしいって


言えなくてごめんね









たくさん、たくさん

孝行させてね



































いつもは

東京にいない


貴方も




今回は東京にいたのに



私の我侭で


結局1回しか会えなくて


















ごめんなさい




なんて言葉じゃ足りないくらい
















後悔


や


懺悔


なんて






おこがましくて
























いっそ


罵倒して欲しかった





怒ってもらえない事が

一番辛い











…だからかな























だれかに


「ごめんなさい」


と泣きついたのは





何年ぶりだろう































大好きな人が


たくさんいる東京








今回また

大好きな人が増えたから




またすぐ帰ろうと思う














今度はちゃんと


誰も傷つけないように


誰も裏切らないように




…誰にも期待されないように

























極秘来日にしよう。

仕事場の施設



寮母さんが呼びに来た











部屋に入ると

痛い程の静寂が耳を支配する




酸素の音もしない















「おばあちゃん」


話しかける




------返事は、ない












頬に触れる



------まだ、ほんのり暖かい


















記憶を呼び覚ますのは

おばあちゃんの笑い声


















目を開けて、と



身体を起こして、と



笑って、と



またお話して、と








どんなに懇願しても

決して答えてはくれないその姿に






初めて


本当に抗えない事なんだと


理解する























綺麗な化粧


綺麗な花


大好きだったお刺身




皆の想い
















天国も


地獄も



まったく信じてはいないけど









迷わずに

お花畑にいけたらと思う
























そして


人生とは死ぬまでの悪あがきである


と言う言葉を思い出す








毎日を全力で走らなければ



明日まで電池を残すなんて考え

もったいないだけだから