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ACT1-(6)

「…………あっと、電話だ。」
ラナキラマウンテンに到着したヒロキはポケギアから電話を受け取った。

「………もしもし。ヒロキです。」
『………あ、ヒロキ?』
「………サクラ?どうしたの?」

ヒロキに電話をかけたのはエスパータイプの使い手で、キャプテンに任命されたばかりの
サクラであった。

『………あのさ、明日ヒマ?』
「予定は入っていないけど、どうしたの?
…………ってあ、もしかしてデートしたい?」
『……え、うん、まぁ、そんなところ。』
「わかった、いいよ。明日、クリスマスだもんね。
今日中にプラン作っておくから、楽しみにしててよ。」

『………うん。ありがと。じゃあね。』
それだけ言うと、サクラは電話を切った。

「………おい、お前………引っ越してきたばかりなのに彼女いるのか………?」
「あ、サクラは先にアローラに引っ越して行ったんだよ。
で、エスパータイプのキャプテンがいなかったから、キャプテンを任されることになったっていうか……。」
「………………このリア充が………大爆発でも起こしてろ。」

「何でそうなるんだよ!?」
「会話からして可愛い子ちゃんだろ、そのサクラって子は!!」
「確かにサクラは可愛い子ちゃんだよ。」

「………こんのリア充………ガチで滅びてしまえ………。」
「………ああ、もうタクマは面倒くさいな!!」



続く。

ACT12-(7)

「…………で、作りすぎちゃったと?」
「………はい…………。」

仕事を終え、帰ってきた芳樹はテーブルの上に置かれた苺のデザートを見て、
凄いなぁ、と呟いた。


「まぁ、守り刀はたくさんいるからね。特に粟田口なんかは喜びそうだけど。
いいんじゃないかな?
俺も頑張って食べるけど。」
「あ、ありがとうございます…………。」

「………真剣乱舞祭も順調に進んでいるし、景気づけにパァ―、と食べようか。」
「は、はい。」

「闇呪の動きも今のところ、落ち着いているしね。」
「というか、静かすぎて逆に怖いんですけど…………。」
「そうだねぇ………。」

今のところ、守り刀達からの報告で、闇呪が現れたという情報はない。
恐らくは守り刀達だけで事足りる、ということなのだろうが。

「ま、平和なのが1番なのかな。」
「そうですね。」

「………まぁ、何はともあれ。
頂き物としてワインも貰ったし、デザートを食べるとしようかな。」
「………飲みすぎには注意してくださいね、芳樹さん。」

「でもどちらかというと、満月ちゃんが20歳になった時が心配かな。
姫宮家って酒に弱いから。」
「お母様の家系のせいですね。主に。」
「満月ちゃん、炭酸もダメだからね。
アルコールが入ったらどうなるのやら、わからないよ。」

「…………シュワシュワしたものがダメなんですよ………。」

「小さい頃、炭酸水を飲んだら体調を崩してしまいましたものね。」
「………うん。」


続く。

ACT12-(6)

「…………そう、飾りつけはそんな感じで。」

綿貫の別邸で満月は守り刀達に指示を出していた。

「……毎年恒例のクリスマス会も大変ですねぇ。」
「そうね。………クリスマス会と言う名のただの飲み会だものね。
芳樹さん達も今頃、仕事の打ち上げで飲み会をしているんだろうけど。」

ダイニングキッチンでケーキの焼き上がりを見ながら、満月と物吉は会話をしていた。

「お嬢様、フルーツ買ってきたよ。」
「今日は苺が豊作だからって、おすそ分けして貰ったよ!」

清光と安定の2人が大量のフルーツを手にして、家に帰ってきた。

「苺が豊作?それは嬉しいな。芳樹さん、苺が好きだから。」
「で、今日は苺づくしのスイーツを作るの?」
「うん。せっかくたくさんの苺を貰ったんだし、苺づくしのスイーツで行こうかな。
ショートケーキは定番でしょ、苺のタルトもいいし…………。
うわあ、いっぱい悩むなぁ。」

額に手をあてて、悩む満月を見て物吉は笑った。

「こうしてみると、小さい頃の病弱さが嘘のようですね。」
「………そうね。」
「小さい頃はよく周りが心配していたもんね、お嬢様。」

「もう、皆して昔のことを言うんだから。今は丈夫になったのよ?」

「でも気を抜くとまた倒れちゃうからね、お嬢様。」
「そうそう。季節の変わり目とかは特にピリピリするし。」
「…………もう、皆は…………。」




続く。

ACT1-(5)

「今日はクリスマスイブということで、俺の試練もスペシャルになるよ。
挑戦者達は運がいいね。」

「………だからって何で俺まで?」
「何だよ、イブはぼっちで過ごす予定なんだろ?
それに俺に勝負を仕掛けに来るじゃないか、どうせ。」
「とか何とか言って、実際は暖を取らせる係でもやるつもりだろ?」

「あはは、御名答。ラナキラマウンテンは寒いからね。
キュレムも過ごしやすいみたいだし。」

「…………ん?ちょっと待て?キュレムだと?
あのイッシュ地方にいる、レシラムとゼクロムと同じドラゴンポケモンの………。」

「……そだよ?」

「何でお前ゲットしているんだ?」
「いやぁ、ちょっと色々あって密輸されていたところを助けたら懐かれちゃって。
でも冷気が強いから放し飼いにしているんだけど。」

「そりゃそうだろうな!キュレムは冷気をコントロールできないって言うしな!
あー、ちくしょう!後でお礼としてキュレムと戦うチャンスくれよな!?」
「いいよ。キュレムもバトルするの嫌いじゃないし。」

そんなわけで、タクマはヒロキと共にキュレムが放し飼いにされているラナキラマウンテンに向かった。


「………うわ、寒………。お前の言う通り、防寒具用意して良かったよ………。」
「………なおかつ特性ほのおのからだ持ちのランプラーを抱きしめておいて、それを言うか?」
「うるせぇ。寒いもんは寒いんだ。逆に何でお前、平気なんだよ。」

「鍛錬の賜物だよ。」

「だからお前、氷帝って言われているんだよ。」
「そういうお前は馬鹿って言われているの、知っているのか?」

「誰だ、そんなことを言うのは!!」

「え?カプの村に住んでいる連中だけど?」


「あいつらは放っておけ。陰口をたたいてばっかでまともに鍛錬をしていないような奴らのことなんか、
気にするな。」

「へー、お前もそんなことを気にするのか。意外。」
「意外とか言うな!!」


タクマの叫びにヒロキはあはは、と笑った。 


続く。



クリスマスイブの贈り物

「………明日はクリスマスだね、ルリちゃん。」
「うん。パパもママも仕事でクリスマス会には来られないって言っていたけど、
イーブイとラルトスがいるもんねー。」

ルリの言葉にイーブイとラルトスはハイテンションに答えた。

「…………ただいまー、やっほー、ルリ!帰ってきたわよ!!」

「………へ、ヒスイお姉ちゃん!?」

病室に突然、ヒスイが入ってきてルリは吃驚した。

「お姉ちゃん、旅はどうしたの!?」
「終わったから帰ってきたのよ。驚かせようと思ったけど、サプライズ成功だったみたいね。」

ウィンクをするヒスイにルリはパァ、と顔を輝かせて彼女に抱き着いた。
「驚いた!すっごい驚いた!これからは一緒!?」
「毎日、見舞いに来るわよ。
イーブイとラルトスのコンディションだってチェックしないといけないし。
妹にあげたとはいえ、私のポケモンが親だもの。」

「あら、ヒスイちゃん。旅終わったの?」
「はい無事に終わりました。
ほら、これがホウエン地方の記念写真です。
いやあ、シロナさんホントに手強かったぁ…………。」


「……で、お姉ちゃん。」
「なぁに?」

「クリスマスプレゼント、もしかして用意しているの?」

「そりゃもちろんよ。でも明日のお楽しみにね………と言いたいところだけど、
ルリのことだから、待ちきれないんじゃないかって思って。
はい、これ。」

「…………わあ、プレゼント!?」

ヒスイからプレゼントを貰ったルリは早速袋を開封した。


「………あ、ポケモン図鑑!」

「カントーからアローラまでの図鑑の中身を写したものなんだけどね。
これで知りたいポケモンの情報をいつでも、取り出せるように博士に頼んだのよ。」

「……ありがとう、お姉ちゃん、大好き!!」


続く。
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