………それは突然の出来事だった。
突如として、怪獣が街を襲撃した。避難勧告が出される中、
怪獣の炎が渋滞と化した街道を襲った。
灼熱の炎に燃やされる中、強い光が突如として炎を祓った。

その強い光を放っていたのは、まだ4歳の子供であった。
1組の夫婦によって即死を免れた子供は状況を理解できず、泣き喚いていた。
その光は止まることを知らず、より一層強い輝きを放った。
そして、それは人の形となり、街道に現れた怪獣を一瞬にして倒してしまった。

「………隊長、光が…………!」
「………ああ、わかっている。まだ命のある人間がいるかもしれない、すぐに救助活動をするぞ!」

「りょ、了解!」

ガッツウィング1号に乗っていたイルマ隊長は、隊員に指示を出した。


「………………くそ、何で連休最終日にこんな大惨事が起きるんだ…………!?」

かくして連休最終日に出現した怪獣の襲撃によって発生した火災により、
多くの命が犠牲となった。

だがその中でたった1人だけ、生き残った者がいた。
真相については触れられなかったものの、
世間的には夫婦の愛によって奇跡的に救われた子として注目の的となった。