マサラタウンの飛行場でサトシはハナコ達に見送られ、ブリテン地方へと旅立った。
3時間もしないうちにサトシはブリテン地方に到着した。
「ここがブリテン地方か………楽しみだな、ピカチュウ!」
「ピカピカ。」
「ええっと、ポケモンセンターは………あっちか。」
飛行場を後にしたサトシはポケモンセンターに向かうべく、街道を歩いた。
新緑が生い茂る道を、サトシはピカチュウと共にのんびりと歩く。
10分もしないうちにサトシはポケモンセンターに到着した。
「ええっと、確かここで待ち合わせだって言っていたよな……。」
「ピカチュウ。」
「………あ、ねぇ。ひょっとして君がサトシ?」
後ろから声をかけられてサトシは振り向いた。
そこには♀のピカチュウを連れた少年−−−−ヒロキが立っていた。
「ひょっとして、ヒロキさんですか?」
「そうだよ。俺がヒロキ。マルグリット博士から連絡を受けたけど、
君がサトシ?」
「はい、マサラタウンのサトシです!」
「ピカピカ。」
「あ、敬語は良いよ。歳も近いから。逆に使われると気持ちが悪いというか何というか。
俺のこと、呼び捨てでいいよ。」
「じゃあ、俺も呼び捨てで。」
サトシとヒロキのピカチュウは肩から降りると尻尾をクロスさせて電気で挨拶をした。
「マルグリット博士から聞いたよ。
色んな地方を旅してきたって。凄いね。」
「それほどでも〜。」
「ピカピカ!」
「ヒロキは旅をしたことがあるのか?」
「ううん、ブリテンが初めて。
俺、父さんがチャンピオンだから色んなポケモンと仲良くしていたけど
実際は旅したことなくってさ。」
「へぇ、そうなんだ。」
「………ちょっとあれ、チャンピオンの息子じゃない?」
「ホントだ、旅を始めたって話らしけどやっぱりここからスタートするのかな?」
ヒソヒソと話をする利用客にヒロキはあはは、と苦笑した。
「で、どうする?早速旅をする?それともーーバトルする?」
「もちろん、ポケモンバトルだぜ!……あ、俺手持ちがピカチュウしかいないから、
1vs1で良い?」
「良いよ、それでも。じゃあ、ジョーイさんにバトルフィールドを借りられるか聞いてくるね!」
続く。