恥ずかしがらずに使用して―。大分市中央町に透明のトイレが現れた。
ガラス張りの大きな窓から内部が丸見えだが、人が入るとセンサーが感知してガラスが曇る仕組み。
話題づくりや防犯効果を狙って設置した市若草通り商店街協同組合(荘司順子理事長)によると、「スモークトイレ」の設置は公衆トイレでは全国初という。

トイレは高さ約2メートル、幅1メートル、奥行き2メートル。
アーケードから約80メートル路地に入った民間ビルの所有地に設置した。
トイレを出ると35秒後に窓は透明に戻る。透明にすることによって、いたずらや犯罪を防ぐ。
屋根のランプを光らせる緊急ボタンも室内に装備。トイレを外から見張る防犯カメラもある。

バリアフリー機能やおむつ交換台があり男女共用。
午前7時から午後10時まで使用でき、掃除など管理は周囲の商店で担う。
同組合は昨年9月、パリなどでも活用されているスモークトイレを参考に国の商店街まちづくり事業(上限1億5千万円)に応募。
市の補助も受け、防犯カメラ1台と合わせ、約450万円で設置した。

榊原孝真副理事長(62)は「まちなかに公衆トイレが少なく、七夕祭りの後は掃除が大変だった。
ドキドキすると思うが使ってほしい」と期待を込めた。
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