熱中症も心配 「子どものマスク着用の緩和を」 母親たちの団体が教育委員会に要望書 愛知

7/19(火) 18:37
CBCテレビ

熱中症のリスクが高まる夏場、子どもたちのマスク着用についてお母さんたちが訴えました。

(ママエンジェルス 山田由紀さん)
「いまの現状が子どもたちに負担がかかっているし。2年半を振り返って、感染対策とマスクのデメリットを比較して…」

全国の母親たちで組織する消費者団体「ママエンジェルス」が19日、愛知県と名古屋市の教育委員会に、子どものマスク着用の緩和を求める要望書を提出。

熱中症のリスクが高まる体育の授業や登下校では着用を選択制にするなど「マスク着用」ルールの明確化などを盛り込みました。背景には、こんなことが…。

「子どもがプールの授業中にマスクを着用するよう言われた」

名古屋市内の、ある小学校では、6月に4年生のプールの授業中、プールサイドではマスク着用を指導されたといいます。

これを受けて、保護者の一人が「マスクが子どもの顔に密着してしまい、窒息しないか心配だ」と学校に改善を求めたということです。

(ママエンジェルス 山田由紀さん) 
「屋外でも(マスクを)着けている状況で、6波7波と続いてきているので。マスクを着け続けなければならないのかと、立ち戻って考えてほしい」

団体は、ことし5月、全国の保護者に子どものマスク着用についてアンケートを実施。

困っていることを聞いた所、「酸素不足が心配」「教育現場で強要される」「子どものマスクの扱いが上手ではなく衛生面で不安」といった声が上がりました。

(ママエンジェルス 山田由紀さん)
「強制でも義務でもないはずですが、なかなか(マスクを)外すことができない状況があったので。熱中症対策を優先にというのが、もう少しかなうといいなと」

母親たちは、「マスクをしなければならない」という同調圧力が、子どもたちの負担になっていると言い、学校生活でのマスク着用の指針を示してほしいと改めて訴えました。