はなちゃんは真夏が来る前に死んだ。
「死ぬ」って直接的な言葉は何だか冷たいようで
「亡くなる」とか言う。
はなちゃんは6月29日に亡くなった。
今でも後悔しているのは、身体を温めてあげなかった事と、最後に水をシリンジで飲ませてあげなかった事。
はなちゃんは、ゆうこが見た中でいちばん鳴く子だった。
あんなに鳴く猫を見た事がない。
しかももう18歳のお婆さん。
そいでもって耳が遠いから声がデカい(笑)
でも、顔は可愛いし毛艶は良いし、まん丸の目とふさふさ太い尻尾で本当に可愛かった。
はなちゃんは真夏が来る前に亡くなった。
ゆうこ寂しくなった。はなちゃんに申し訳ない気持ちと、はなちゃんが居なくなってしまうのがイヤで、火葬場では涙が止まらず悲しくて悲しくて、どうやっても涙を止める事ができなかった。
今でも思い出すだけで泣けて仕方がない。
ゆうこは泣き虫です。
はなちゃんが可哀想でたまらない。今でも。
ごめんね。はなちゃん、ごめんね。
今年の梅雨は長くて、7月いっぱいまで毎日雨。
でも、8月と9月の暑さと来たら、情け容赦なくてゆうこグッタリ。
はなちゃんを想って泣く余裕もないくらい。
ひたすら早く秋になれ冬になれと思いながら生きていました。
優しいはなちゃんが、ゆうこ達が泣かないようにしたんだきっと。早く秋が来て寒くなる頃には、みんなホッとできるように。
はなちゃん、みんなちゃんと生きてるから安心して。
まだ泣いちゃうけど、大丈夫。
みんな今でもはなちゃんが大好きだよ。
猫なんてみんな同じって想ってたけど、やっぱり違う。
はなちゃんは特に違った。
さすがの長老さんだった。
弱くなってから3週間は、可哀想だったな。
あまり上手に介護できなくてごめんね。
きっと今日を境に秋が来る。
涼しく乾いた空気になる。
秋はそうでなくても人恋しく寂しくなる季節。
はなちゃんを思いつつ、生きてるみんなで仲良く、優しく、暮らしていきます。