私がこよなく愛している講談社のブルーバックスシリーズ。
表紙のBLUE BACKSの文字がカッコイイ!
青くないじゃなん!!って思うかもしれませんが、カバーをはずすと青いんだなこれが。


最近読んだ「新しい発生生物学」が面白かったのでメモ。


卵から死まで、綿密で計算しつくされた生体化学反応の『ドミノ倒し』を解説する本。
用語は多いが理解しやすい。筆者は文章の組立が上手だ。
ただし、10年くらい前に出版された本だから、今となっては全然新しくなかったりする。


んで、出てくる遺伝子が面白い!

発生過程で頻繁に登場する「ソニックヘッジホッグ」っていう遺伝子があります。
この遺伝子の名前の由来は・・・セガの青いアイツ。

作者は「遺伝子を頑張ってつかまえているのは若い研究者なんだなあ」みたいな感想を述べてました。
でも、まさにゲームで育った世代が、研究室の責任者になって、遺伝子の命名権を得るのはこれからなんですよね。
厨二病満開な遺伝子がこれから続々と生まれるかも、なんて考えると…胸熱。


他に有名なのは「ピカチュリン」かな。(前にも書いた気がする)
視覚に関わるシグナルを司っています。名前の由来はもちろんピカチュウ。
いつかポケモン全種が遺伝子として登録されたら・・・なんて思ってしまう。


ちなみにアメリカの研究室がまんま「ポケモン」って名前を遺伝子につけたこともありました。
でも、その遺伝子はガンの原因になるので、あまりにもイメージが悪いってことで本家から怒られて、今は「Zbtb7」なんて無難な名前になっちゃってます。
ポケモンは幻の遺伝子です。



画像はまた別の本で、今読んでる途中です。
ちょうど10年前に出版された本なのですが、冒頭で原発事故の風評被害について触れていて、
「その地域全体の農産物や海産物が売れなくなり、極端な場合は地元の人たちが白い目で見られることがある」って書いてある。

今まさにその状態なのが泣ける。