ゼーダ(以下略(ゼ)):「いよいよ新連載する小説が始動するらしいよ?ミヅミ姉様…」
ミヅミ(以下略(ミ)):「へーえ!それは、是非とも見てみたいですわね…」
ゼ:「なにせ、主人公は美しく、麗しの我らのお兄様…“セイテーラ”ですもの…」
ミ:「セイテーラ兄様は、祖母様の美しさと麗しさ…そして…次期冥王に劣らないぐらいの色気とエロ気が備わっている正に、“魔性”の持ち主!!!」
カ:「…だな。流石、ウリエルの血が行き渡っている証」
ミ:「あら、カギリ様。いらっしたのですか…」
カ:「…」
ゼ:「お母様が嘆いていましたよ。全ての元凶であるカギリ様に対して…」
カ:「ふんっ。逆に感謝するべきだと思うが?何時まで経っても曖昧にあしらってきたのは、ハヅキ自身なのに…その縁を結んでやったのは俺だ!」
ゼ:「――…確かに」
ア:「ハヅキがセリデュク様と結ばれたから、貴方達が生まれてきたのに…」
ミ:「仕方ありませんわ。相手は…お母様ですし…」
ア:「まぁ、恥ずかしくって今にでも死にそうみたいです…」
ミ:「良い大人が。困りましたね…」
カ:「それより、新連載する小説のタイトルを紹介しなくって良いのか?何でも今回は、ド腹黒魔王作者にしては異様に長いタイトルになったらしいじゃないか」
ゼ:「あ、そうだった。お母様の話に逸れてしまったけど。あくまで主役はセイテーラ兄様…」
ア:「私も先ほど伺いましたが…タイトルの長さに少々驚いています。しかも、シリーズ物…」
カ:「永年生きてきて…“愛する存在”と結ばれなかった伯父貴の初恋、恋愛成長日記みたいな感じ?と思っていたけど…」
ア:「そこを屈折させ、ねじ曲げ、ただで恋愛させないのがド腹黒魔王作者の策略です。タイトルは初さを感じますがね」
ミ:「ド腹黒魔王作者さんって……年々…黒さ増してますよね(ニッコリ)」
カ・ア:「「…」」
ゼ:「そんな、ド腹黒魔王作者が新連載する小説に付けたタイトルが『僕が魔族として生まれた時、貴方が抱いて下さい』だよ。セイテーラ兄様が犯されるんだよ!!!」
ミ:「えっ!何ですてぇぇぇ…」
ゼ:「大伯父貴に濡れ濡れにさせられて、ぐっちょぐちょっにされるの!セイテーラ兄様が…」
ミ:「いけませんわ。こんな所で油打ってる場合じゃなくってよ!ゼーダ…行きますよ!これは、是非とも魔界に広めましょう」
カ:「(セイテーラが知ったら泣くぞ)」
ア:「(許して下さい。ゼウダー…止められませんでした)」
ミ:「じゃあ、お先に失礼します。カギリ様、アルゼス…」
ゼ:「じゃあね…」